ポンコツが翔ぶ

オードリー・お笑い・サブカルチャー

病院ラジオ

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第二回再放送録画を視聴。噂には聞いていたけど、すごい番組。サンドイッチマンが病院に出向いて、院内だけのラジオ番組をする。病気の人とその家族や、院内にいる人たちがラジオで対話する45分間。こんなアイデア、どうやって浮かんだんだろう。

 

イントロ、病院にバンで乗り付けて、テントを張って、ラジオブースをセットして、病院内にお知らせをして回っているサンドの二人の様子。このイントロだけで何故かものすごくワクワクする。決して悲しさや辛さを伝えようとしている訳でないという決意を感じる映像。

 

ただ受け止め、相手の喜ぶことをふわっと伝える二人の話術が本当に素晴らしい。こういう時人は簡単に自分の想像を盛り付けてしまうのに。改めて二人のまあるく福々とした佇まいはそれだけで芸だなと思う。

 

ラジオであること。が強く効いていますね。伝えたい相手と距離ができることでしか話せない話。広く届くけれどごくごくパーソナルな心的距離の近いコミュニケーションができるのはラジオならでは。

 

語り手が「声」になることで病気やその肉体から離れて「その人そのまま」の輪郭がはっきり見えてくる。

 

45分という時間もちょうど良く「そして日々は続く」感があってとても優しい。これからもコンスタントに続けて欲しい。

 

 

 蛇足:ラジオを題材にした名作といえばこれ。

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